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プロフィール
農カツ☆カツヨシ
農カツ☆カツヨシ
最初は自然とwild KATZ!
その後、いつの間にやらmild KATZ
そして時にはchicken KATZ.
辿り着いたのがcrazy KATZ…。
しかし遂にはcrazyな日々ともオサラバ!?

流れ流れてIT業界へ…。
正直な仕事がしたい!
その一念で自分にしか出来ない、可能性を感じ、
フィールドを変える決意をする。
そう、生産者への道を!!!!
(要は農家を目指して飛び出しました(笑))

豊橋市北部エリアにて、
化学合成された農薬・化成肥料を一切使用せず、
少量多品目でお野菜を育てております。
ココロとカラダは食べたものだけで創られる
をテーマに活動しております☆

この若輩ものにご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します!

2013年08月19日

☆2013/08/17コメントへの回答☆

先日、いつも東京のレストランさんにてベジモの野菜を気に入っていただけている方から、
このブログにコメントを寄せていただきました。
ベジモのことを思ってのコメントありがたく思います^^
コメントでお返しするには少し長くなりそうだったし、
ちょうどどんな気持ちで農業に取り組んでいるかを少しでも知っていただくため、
記事投稿という形で回答させてもらおうと思いました☆

まず、そのお客様がお野菜を気に入っていただけてることに最大の感謝。
そして野菜を仕入れてくださってるレストランさんにも感謝です☆
しかし今回こういう記事を書こうと思ったのは、
僕の腕が未熟なことが原因です。
未熟ゆえに楽しんでもらえなかったこと、
とても歯がゆい思いです。

どんなことかといいますと、
まずは「大きなオクラが繊維が多かった」ということでした。
今回のオクラの中に、繊維が固く、食べられないものが入ってしまっていたようです。
太く大きな品種のオクラでも、繊維が気にならず、生でパクパク食べられるものがほとんどなので、
今回のオクラはこちらの確認ミスです。
申し訳ない気持ちです。

太く大きなものの中でも、大オクラと呼んでる品種があります。
こちらはベジモ小林のひぃおばあちゃんが、
戦時中に山口県に疎開した時に種を採ってきて、
この愛知県豊川の地で、70年あまり種を採り続けてきた品種です。
おばあちゃんが亡くなった今も、
その家で種を守り続けています。
このオクラ、大きくても繊維が固くならず、
15cmほどでも柔らかく食べられます。
周りのみんなも大好きです。

そして小玉のタマネギ。
サイズが小さめで、うずら大~ピンポン玉くらいの大きさで収穫しているものです。
種まきからあえて植え替えをせず、サイズを小さくすることで、
そのままシチューやスープ、素揚げしたりと、見た目にも面白く調理してもらえます。
その小玉タマネギのコクが少なく、味が薄いとのこと。
現在、僕は品種を選抜して、早生種は「ソニック」、中晩生は「アトン」としています。
そして今年初めて育てた晩生「もみじ」。
この小玉タマネギは「もみじ」でした。
今回の「もみじ」、種まきの時期が遅れてしまっていました。
それもあって、十分に苗の生育が見込まれず、
植え替えずに小玉にしようと思ったものでした。
コクが少なく感じられたのは、それも原因の一つと思います。
といいましてもベジモの普通玉タマネギ「アトン」とは味、コク、深みともに異なります。
今までのところ僕は個人的に「アトン」が多品種に比べ、一番、味、コク、深みがあると思います。
なのでその感覚で、小玉タマネギを召し上がっていただくと、
どうにも物足りなさを感じられるのかもしれません。
いかんせん、どちらも最高の状態で比較しなければ、一概に批評が出来ないので、
適期に種まきを行えなかった僕のミス。
今年は晩生「もみじ」も適期に播くように気を付けます。

そして「日本古来のもの」は美味しいと感じていただけていることが嬉しいです。
それら以外で感じられてる物足りなさ。
そこで一点、お伝えしたいことは、日本で原産の野菜はほとんどなく、
現在、日本国内で育てている野菜は地中海沿岸~エジプト、アフリカ諸国などで育てていたものが、
日本の歴史上、交流のあった国々から伝播しているというところです。
もちろん2000年以上前に伝播したものもありますし、
18世紀末に伝播したものまで野菜によって歴史はさまざまです。
なので、個人的には、どのような野菜でも、
元気に育てば、日本の気候、風土に合っていると考えてます。
現にオクラもアフリカ原産ですが、
山口県で70年以上前から栽培されているものがありますし、
何より、種を採り続けていけば、「"地"の野菜となっていく」と思います。
伝統野菜の中でも固定種は意外と多くなく、
途中から種を選抜して残してきたものがたくさんあります。
その地で育ったなので気に入った野菜を、その地で選抜して種を採り、
再び、その地で育てる。
この循環は素敵だと思っています。
少しずつですが、自家採種の野菜たちが提供できるようになってきました。
今作のオクラは全種類自家採種のものです。
そういったのも僕の楽しみの一つとなっています。

そしてこの気候の変化。
長年農業を営んでこられた方が、
こんな年は初めてだ、と口を揃えておっしゃいますし、
ニュースなどでも「観測史上初めて」、
「いままで経験したことのない」、
などのコトバを毎日のように耳にします。
そのことも含めて、出来る範囲ではありますが、
「元気に、自然の力で育った野菜の種を、
出来る限り採り続け、そして再び種を播く」ことで、
自家採種で提供出来る野菜を増やしていき、
さまざまな用途に使っていただけるように取り組んでいく、
ということを基本にし、これからも農業に携わっていきたいと思っています。


コメントに対する回答として十分ではないかもしれませんが、
ご一読いただけば幸いです。

☆2013/08/17コメントへの回答☆
☆2013/08/17コメントへの回答☆
☆2013/08/17コメントへの回答☆

種の話ではF1種などについての意見もありますが、
こちらは、また、別の機会で…☆


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Posted by 農カツ☆カツヨシ at 17:25
Comments(2)つぶやきw
この記事へのコメント
 こんなにもしっかりした、こんなにも想いをこめたご返答を頂き、ありがとうございます。「コメント」での御返事を期待していたにもかかわらず、本編ブログでお答えを頂戴し、また、日本の野菜の歴史やベジモさんの歴史・地域とのつながり、カツヨシさんの想いを語っていただき、感謝いたします。
 私自身の知識の無さ、カツヨシさんの想いを知らないで勝手なコメントを書いたことに恥じ入るばかりです。申し訳ございません。
 オクラについて「70年あまり種を採り続けてきた品種」という御返答を頂きました。私の子供の頃はオクラを食べたことが無く、最近でも太いオクラは食べたことが無いので、私個人の勝手な感覚で「新しい野菜」と捉えてしまいました。私の体験の少なさが誤解を生んだと感じています。「どのような野菜でも、
元気に育てば、日本の気候、風土に合っている」「その地で育った、なので気に入った野菜を、その地で選抜して種を採り、再び、その地で育てる。この循環は素敵だと思っています。」そのとおりだと思います。
 食べているだけの評論家が、生産者の苦労も知らないで勝手なことをほざいていたと感じます。私が子供のとき、野菜に関してはほとんど好き嫌いが無かったようです。そうした環境で育ててくれた両親や祖母に感謝すべきと思います。これまで、東京ではそれに匹敵する野菜に出会えなかったことが不運であったようです。ベジモさんの野菜を食べて、子供の頃に食べた味がよみがえりました。特に最近頂いているきゅうりのうまさは何物にも替えがたく、本当に無心に食べています。
 種が取れないようにした作物の種を、もうけだけのために販売している大手農産物会社に、世界の食べ物が支配されるようでは悲しいです。カツヨシさんのように風土に合った土着の野菜を求め、苦労されている方こそ報われる社会であってほしいと思います。
 最近の気候変動の影響を受け、特に有機栽培に想いを持っている皆様は苦労されていることを知りました。しかし、自然と対峙することを選択し、それを自らの生きがいとされているカツヨシさんですから、土の観察・管理、温度の観察・管理、水の管理、そして種まきや収穫の時期の見極めについて経験を積んでいただき、どこにも負けない立派な農家・生産者になられることを望みます。
Posted by nishi at 2013年08月19日 23:14
nishiさま

コメントありがとうございます。
こちらが至らず、未熟がゆえにご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
私の方こそ、nishiさまの率直なご感想に、意見してしまうようで、少し悩みましたが、
こういった内容の記事を投稿したことがないこともあり、
この機会にあくまで私個人の意見ですが、現在の意見を少しだけまとめておこうかと思いました。

勝手なことを述べてしまっていますが、すべてにおいて、私の力が未熟ゆえに起こったことです。

nishiさまの温かいお言葉を胸に、最高の生産者になろうと思います。
これからも少しでも喜んでいただけるように取り組んでまいります。
どうぞ、今後ともよろしくお願い致します。
Posted by 農カツ☆カツヨシ農カツ☆カツヨシ at 2013年08月20日 01:41
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